ノウゼンというのは凌霄の字音によるといわれ(古くはノウセウと読まれてい)ます。学名のCampsisはギリシャ語の
「Kampsis(湾曲、曲がっている)」が語源でおしべの形が曲がっていることからついたようです。Grandifloraは大きい花の意で、Radicansは根を生ずるの意です。
幹から気根を出して固着し樹木等に這い登るつる植物です。夏から秋にかけて橙色の大きな美しい花をつけます。花冠はラッパ型で先が5片に裂けて開き、5角形に正しく展開していることもありますが、多くは上下にやや扁平となります。葉は奇数羽状複葉。(昔の図鑑では毒性があるとされていましたが、実際には花を乾燥させて薬にするなどされていて無毒なようです。元々は婦人病に効く薬草として栽培されていたそうですが、現在は薬草としてはあまり用いられないようです。茎、花が甘いらしくよく蟻がうろうろしています。)
地面を這う茎から発根するので、簡単に殖やすことができます。近年はアメリカノウゼンカズラと交配した園芸品種(Campsis
x tagliabuana)が販売されており、より濃い赤色のものから桃色、黄色などのものがあります。
|